病気にならないための雑学。

健康な生活習慣づくりを進めるための雑学を簡単に紹介します。主な分野は認知症、高次脳機能障害、メンタルヘルス、運動、食事など。作業療法士。

肩こり対策~肩甲挙筋~

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肩こり対策~肩甲挙筋~

 
 

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肩こりに悩んでいる方は多いと思います。

一口に肩こりと言っても、凝る筋肉によってさまざまなタイプがあります。ここでは肩甲挙筋(けんこうきょきん)の肩こりについての状態と対処法について説明します。

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まずは肩こり全般について。言うまでもありませんが、以下のような時に起こります。

・同じ姿勢を長い時間とる
・運動不足
・緊張状態が続く
・体が冷える
・眼精疲労

ここで注意が必要な点は、他の病気の症状である可能性もあります。上記のような点に気をつけても改善が見られない場合、お医者さんに相談してください。

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肩こりって、肩がどうなっているのでしょうか。

肩こりで傷む部分は筋肉です。

肩に力がずっと入っており、緊張状態が続くことでおこります。

筋肉の中に疲労物質がたまり、そのため血行が悪くなり、ひどくなると神経が傷んでしまう場合があります。

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肩こりの原因は血行不良です。ですので、改善方法は血行を改善することです。

いろいろな方法がありますが、以下のようなものが一般的です。

・温める
基本中の基本ですが、見落とされることも多い方法です。暖かい服装、室温調整、入浴の他、よく絞ったタオルを電子レンジで温めて肩に乗せるという方法もあります。

・マッサージ、肩もみ
マッサージや肩もみは、外部から筋肉をほぐすことによって血行を促進しようとするものです。気持ちよいですが、効果は一時的にとどまることが多いようです。

・ストレッチ
ストレッチとは筋肉を引き延ばす運動を言います。これも血行改善効果があります。また筋肉の緊張をほぐす効果があり、マッサージや肩もみよりも効果的です。

・運動
肩だけでなく、全身で行う運動をお勧めします。全身の血流が増え、疲労物質を押し流し、さらに運動後のリラックス効果も大きいです。

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冒頭でも触れましたが、肩こりには凝る筋肉によって様々なタイプがあります。凝りやすい筋肉は以下の通りです。

僧帽筋
・菱形筋
・棘上筋
・肩甲挙筋

ここでは特に肩甲挙筋について紹介します。

肩甲挙筋は頸椎(背骨の首の部分)から肩甲骨をつなぐ筋肉で、肩甲骨を持ち上げる、回旋させる働きがあります。特にデスクワークなどを行うと凝りやすい部分です。

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肩こりの改善には3で触れた方法が基本です。

ここではさらに肩甲挙筋をピンポイントでメンテナンスする方法を紹介します。うまくやれば非常に気持ちよい、ですが効果は一時的と考えてください。

・ピンポイントでマッサージ
背中に手を回すと、肩甲骨の上のほうのとがった部分が、手を回したほうの肩に出っ張ります。そのとがった部分の、内側から首にかけてマッサージしてみましょう。

・ピンポイントでストレッチ
顔を斜め45度にむける。顎を引く。首を横に倒す。頭に手を添えて、少し引っ張ってもよい

繰り返しになりますが、ピンポイントで行うより、全身を使って運動するほうが長期的には効果があります。

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参考記事

日本整形外科学会

第一三共ヘルスケア

オムロン

イラスト

 

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