病気にならないための雑学。

健康な生活習慣づくりを進めるための雑学を簡単に紹介します。主な分野は認知症、高次脳機能障害、メンタルヘルス、運動、食事など。作業療法士。

運動のカロリー消費を比べてみよう

運動のカロリー消費を比べてみよう

 
 

運動をした後、どのくらいカロリー消費をしたのか、気になりますよね。

ここでは運動ごとにどのくらいのカロリーを消費するのかを比べてみたいと思います。

活動量計スマホアプリなどで計測できますが、手計算でも簡単にできますよ。

※読むのが面倒な人は、2のメッツの表と4の消費カロリーの式だけ見てください。

いろんな運動やスポーツがありますが、「どれがきついのか」を表すのにメッツという単位が使われています。

これは安静時の状態を1メッツとして、それぞれの運動は座っている状態の何倍きついのか(どれだけカロリー消費するのか)を表しています。運動ごとに数値が示されています。

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カロリー消費するためにはメッツの大きな運動をすればよいのですが、きつい運動ほど続けるのが難しくなります。

そこで、どのくらいの時間運動をつづけられるかを加味して検討することが必要になります。

どのくらいの運動量を、どのくらいの時間続けたか。これを示すのが「エクササイズ」という単位で(メッツ)×(時間)で計算します。

例えば・・・

水泳(平泳ぎ)を1時間行った場合、5.3メッツ×1時間=5.3エクササイズとなります。

登山(4㎏荷物)を3時間行った場合、6.5メッツ×3時間=19.5エクササイズとなります。

「エクササイズ」は実際に行った運動の量を表します。登山3時間は水泳1時間の4倍くらいの運動量があるとわかります。

では、実際にどれだけカロリー消費をしたかというと、これは運動をする個人によって違います。何によって左右されるかですが、これは「体重」によります。体重が重いとそれだけ消費するカロリーも高くなります。

これを加味し、前記の「エクササイズ」に体重をかけることで消費カロリーを研鑽することができます。

メッツ×運動時間×体重=消費カロリー

体重65㎏の場合の例を考えます。先ほどの例に体重をかけるだけです。

〇水泳(平泳ぎ)5.3メッツ×1時間×65㎏=344.5kcal
〇登山(4㎏荷物)6.5メッツ×3時間×65㎏=1267.5kcal

参考記事

健康づくりのための身体活動基準 2013 (厚生労働省)↓